✳︎小児ホジキンリンパ腫の記録✳︎

2016年10月にホジキンリンパ腫と診断された8歳の息子の記録です。

リンパ管腫ではなかった(これまでのこと)

生検から約1週間後、結果を聞きに私1人で病院へ。

 

これでハッキリして、安心して過ごせるなぁと気楽な気持ちで診察室へ入りました。

 

そして、そこで聞かされたのは、リンパ管腫ではなかったということ。

リンパ管腫なら、ほぼ水分なので、スッと内容物が取れるはずが、固形物?のようなものでリンパ管が満たされていて、ほぼ取れなかったということでした。

辛うじて取れた内容物を検査したところ、悪性のものである可能性が出てきたと…

これだけでは確定できないので、早めに摘出して、しっかり検査をしましょう。その場合は1週間くらいの入院になると思いますと…

 

しばらく先生の言葉が飲み込めず、固まっていたと思います。

お母さん、大丈夫ですか?と言われ、涙が溢れました。

ガンかもしれないということですか?と聞くと、その可能性があります、と言われました。

ここで初めて、悪性リンパ腫という病名が出て来ました。

顎下腺腫瘍でもなく、リンパ管腫でもなく、悪性リンパ腫…初めて聞く言葉ばかりの日々です。

 

細胞診の結果は、クラスIIIでした。

これは癌の進行度を表すステージとは違うもので、悪性腫瘍が含まれる確率を表します。

クラスⅠ・Ⅱは良性、クラスⅣ・Ⅴだと悪性。

息子の場合、はっきりと認められたわけではないが、悪性腫瘍が含まれる可能性があるという、非常に微妙なものでした。

その時にもらった説明書にはこういう記載がありました。

『通常のリンパ球以外に、異型リンパ球が認められた。これによりリンパ管腫は否定される。ウイルス感染後に見られることもあるが、悪性リンパ腫も鑑別として浮上している。』

先生の所見では、ほぼ間違いないだろうということです。ただ、どのタイプの悪性リンパ腫なのか、進行度はどれくらいなのかはわからないと。

 

悪性リンパ腫かどうか、そして詳しい状態を確定させるためにはリンパ節を摘出して調べないといけません。

ただ、これ以降の治療はこの病院ではできないので、転院しなければいけないとのこと。

摘出術だけはここの病院でもできるけれど、検査やそこから治療が必要になった時はやはりどこか別の病院に移ることになります。

 

夫とも相談しないといけないけれど、とりあえず1番早く手術できる日程を抑えてもらい、その日は帰りました。

家には学校からいつも通り元気に帰って来てる息子たちがいました。

どこもおかしな様子はないのに、癌かもしれないってどういうことだろう?

体重も減ってない。熱が出たりすることもない。

顔色もいいし、むしろ長男よりも学校を休む日は少ないくらい。これで癌かもしれないなんてどういうこと?

夫に病院でのことを連絡すると、その日は異常に早く帰って来てくれました。

 

夫とも話し合って、夫の両親とも話し合って、いずれにしても今の病院ではここまでしかできないのであれば、より体制の整ったところに移ってから、検査をした方がいいという結論になりました。

 

そして後日、忙しい診察の合間に時間を取っていただいて、市民病院の先生と話をさせていただきました。

あらかじめネットでまわりの病院の悪性リンパ腫の治療実績や入院後の生活状況などを調べて、いくつか病院をピックアップしておきました。

 

 先生にピックアップしていた病院についてお尋ねしたら、大学の系列などでパイプの太いところや細いところがあるようで、紹介はできるが、病院の様子などはよくわからないところもあるようでした。

 

結局10キロほど離れたところにある子どもの患者の多い病院へ紹介していただきました。

しかも、強くプッシュしてくれたようで、翌日の診察枠を取ってくださいました。

しかも、そちらの病院での手術枠が先々まで埋まっていたらいけないので、こちらの病院の手術枠も無理やり押さえたままにしてくれました。

わがままばかりなのに、素早く対応してもらい、本当に助かります。

 

翌日、紹介先の病院へと向かいました。